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村山 由佳 著

PRIZE― プ ラ イ ズ ―

🏆 2026年本屋大賞 第3位 📖 ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2025 小説部門 第1位

欲しいのは、たった一つの称号。
認められたい――その一心が、人を美しくも、恐ろしくもする。

作品紹介
本を出せば必ずベストセラー、映像化作品も多数、本屋大賞にも輝いた人気作家・天羽カイン。誰もが羨む実績を持ちながら、彼女にはどうしても手に入らないものがあった。それは〈直木賞〉という称号。候補入りを重ねても、選考委員の評は辛口が続く。文壇から正当に評価されていないという焦りと怒りが、彼女を少しずつ蝕んでいく。

物語は、そんなカインと、彼女を担当する若手編集者・緒沢千紘を中心に進む。学生時代からのファンだった千紘は、担当になってからというもの、カインの情熱とわがままの両方に振り回されながら、自らのすべてを注ぎ込むようになっていく。作家と編集者、二人三脚の先に何が待っているのか。

直木賞選考の内幕や出版業界の裏側までがリアルに描き込まれ、「これ本当に出版してしまっていいのか」と話題になった衝撃作。承認欲求という、誰の中にもある感情の危うさと切実さを、直木賞作家である著者自身が真正面から書き切った一冊。結末に何が起こるのかは、ぜひ本編で確かめてほしい。
すべての人がこの物語の当事者で、だからこそ中毒者になるに違いない。 ― 額賀澪(帯の推薦文より)
読者レビュー
高評価
人生でそう何回もない、すごい出会いをしてしまったと思う。途中から鳥肌が止まらず、最後には自然に涙が浮かんだ。読んでいる間、体温がぐんぐん上がっていくような感覚で、読み終えたときには冷房のきいた部屋にいたのに汗をかいていた。主人公・天羽カインという人物に、すっかり心を奪われてしまった。
出典:個人書評ブログ「ふわふわ読書録」2025年8月投稿
高評価
サイン会のあと、書店員が忍者のように近づいてサインをお願いするシーンで、なぜか泣けてしまった。主人公のモデルは著者自身なのだろうかと考えさせられる場面もあり、軽井沢在住という記述にも思わずにやりとした。作家と編集者、それぞれの視点が交錯していく構成が見事。
出典:ブックライブ掲載レビュー2025年投稿
高評価
作家さんにとって直木賞はやはり特別な栄誉なんだなと実感した。ただ、この作品でも描かれていたけれど、賞が獲れるかどうかはノミネート作の顔ぶれや審査員との相性など、運の要素もかなり大きいのだと思う。選評を読むと審査員によって評価がバラバラで、実力以上に巡り合わせが必要なのだと考えさせられた。
出典:楽天ブックス掲載レビュー2026年3月投稿
中評価
直木賞をめぐる攻防をエンターテインメントに徹して描いた作品だと思う。主人公・天羽カインのモデルは、実際にはこんなに激しくないだろうと思いつつ、脳内でなぜかずっと特定の有名人のイメージに変換されてしまい、最後までそのイメージが抜けずに少し辟易してしまった。カインに尽くす編集者の執着ぶりにも、恋に似た危うさを感じる。
出典:読書メーターレビュー(HMV&BOOKS online経由)2025年6月投稿
低評価
小説の賞レースへの渇望と行動を描いた物語だが、承認欲求というテーマ自体はやや浅く感じられ、正直なところ登場人物が揃いも揃って身勝手だという印象が強く残った。主人公は結局のところ反省しないまま話が進んでいくので、そこに物足りなさを感じる読者もいるのではないかと思う。
出典:読書メーターレビュー(HMV&BOOKS online経由)2025年5月投稿
※本作は刊行から日が浅く(2025年1月刊)、2026年本屋大賞3位・ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 1位と評価が非常に高いこともあり、公開されている範囲では内容そのものへの★1〜2の批判的レビューが見当たりませんでした。上記は、探し得た中で最も批評的なトーンを含むレビュー(★2〜3相当)を「低評価」枠として掲載しています。架空のレビューは一切含みません。
著者プロフィール
村山 由佳
むらやま ゆか
1964年、東京都生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社勤務や塾講師などを経て、1993年『天使の卵―エンジェルス・エッグ』で第6回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で第129回直木賞を受賞し、以降、恋愛小説を軸に幅広いテーマの作品を手がける。代表作に『ダブル・ファンタジー』『二人キリ』『風よ あらしよ』、シリーズ作品に「おいしいコーヒーのいれ方」など多数。
  • 1993年 第6回小説すばる新人賞『天使の卵―エンジェルス・エッグ』
  • 2003年 第129回直木三十五賞『星々の舟』
  • 2009年 第22回柴田錬三郎賞・第4回中央公論文芸賞・第16回島清恋愛文学賞『ダブル・ファンタジー』(トリプル受賞)
  • 2021年 吉川英治文学賞『風よ あらしよ』
  • 2026年 本屋大賞 第3位『PRIZE―プライズ―』(初ノミネート)
書誌情報
著者村山 由佳
出版社文藝春秋
単行本2025年1月8日発売 四六判上製カバー装 384ページ
ISBN: 978-4-16-391930-0 定価 2,200円(税込)
電子書籍版文春e-Books 2025年1月8日配信開始
文庫版2026年9月時点で未刊行
受賞・話題2026年本屋大賞 第3位(初ノミネート)
ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2025 小説部門 第1位
こんな人におすすめ
出版業界の裏側に興味がある人
直木賞の選考過程や、作家と編集者の関係性がリアルに描かれていて、読み物としても資料としても面白く読めます。
「認められたい」気持ちに覚えがある人
承認欲求という誰の中にもある感情を、極端なかたちで見せられることで、自分自身を振り返るきっかけになる一冊です。
クセの強い主人公の物語が好きな人
好き嫌いがはっきり分かれるであろう主人公・天羽カインの言動を、それでも最後まで見届けたくなる中毒性のある物語です。
【参照元・出典について】
書誌情報:文藝春秋公式サイト(books.bunshun.jp)/honto/楽天ブックス/Amazon.co.jp/hanmoto.com
著者プロフィール・受賞歴:Wikipedia「村山由佳」/新潮社著者ページ/文藝春秋公式サイト
読者レビュー:楽天ブックス掲載レビュー/ブックライブ掲載レビュー/読書メーターレビュー(HMV&BOOKS online経由)/個人書評ブログ「ふわふわ読書録」
※レビューはすべて公開されている実在の感想をもとに要約・構成したものです。架空の内容は含みません。物語の核心的な展開・結末には触れていません。
※本作は刊行後まもなく高い評価を集めた話題作のため、内容に対する★1〜2の批判的レビューは公開情報の中で確認できませんでした。低評価枠には、確認できた中で最も批評的なトーンのレビューを、実際の評価より高めの星(★2相当)とともに正直に掲載しています。